デイトナの新業態ファーストハンドが東京・青山にオープン

フリークス ストア(FREAK’S STORE)などを展開するデイトナ・インターナショナルは10月13日、南青山の骨董通りにサステイナビリティーを意識した新たなコンセプトストア「ファーストハンド」をオープンした。オープンは12日を予定していたが、台風19号の影響を受けて13日にスライドした。場所は、同社が手掛けたセレクトショップ「パブリュクス(PUBLUX)」の跡地で、売り場面積は約100平方メートル。2月が決算期の同社は、同月からの初年度売り上げ目標として1億5000万円を掲げる。

福留聖樹ファーストハンド ディレクターはストアコンセプトについて、「“クリエイティブ重視のサステイナブル事業”だ」と話す。内装には、工事現場などで見られるプレハブを導入した。実際に使用された4棟の骨組みをアップサイクルし、一つ目はテラスに置いてセージを植え、二つ目にはラックを入れて売り場とし、三つ目には畳を入れて茶室のように演出した。店舗で使う電力も2020年2月をめどに、再生可能エネルギーの利用拡大を推し進める「みんな電力」に切り替える。

店名については「“初めて体験する”“ほかでは体験できない”という意味を込めた」と話し、プロジェクトアドバイザーを務める大久保鉄三のブランド「ア ラブ ムーブメント(A LOVE MOVEMENT)」のカスタムコーナーを本国アメリカ以外で初めて常設する。同ブランドは、古着のカシミヤセーターに好みのパッチを取り付けるカスタムが人気で、補修も受け付け、着用に耐えられないほどボロボロになったセーターはぬいぐるみなどにアップサイクルする。13、14日には俳優のジュード・ロウ(Jude Law)の娘で、モデル兼ナチュラルダイアーティストのアイリス・ロウ(Iris Law)によるタイダイ染めのワークショップも行った。

LOOP(東京都、増汐義信社長)が運営する、デザイナーズブランドに特化したリユースECモール「オアノット(OR NOT)」と協業して、フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)時代の「セリーヌ(CELINE)」も販売する。「サステイナブル事業はとかく、ほっこりとしたテイストになりがちだが、あくまでエッジが立ったショップ運営を目指す」と福留ディレクター。

商品構成はウィメンズが7割、メンズが3割。オリジナルブランドの「ファーストハンド(FIRST HAND)」も立ち上げた。注目すべきはジーンズで、加工のアプローチやその排水などで環境に配慮した工場と手を組んだ。だが、「最初から『環境に100%コミットする!』と大上段に構えるとクリエイティブにも制限がかかってしまい、作り手も客も楽しくない」と考え、ファーストハンドのクリエイティブをしっかり表明した上で、「環境については“今できること”をしっかり行う」という。セレクトブランドは「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」「パンゲア(PANGAIA)」「ニート(NEAT)」「ミヤギヒデタカ(MIYAGIHIDETAKA)」「ロエフ(LOEFF)」「キマイ(KIMAI)」「ブレス(BLESS)」「チューブ(TUBE)」など。

デイトナ・インターナショナルは来春以降、渋谷エリアにもファーストハンドを出店する。売り場面積は青山店より広い約130平方メートルを予定し、決算月からの初年度売り上げを2億5000万円とする。さらに福留ディレクターは「関西や九州でも出店地を探している。遊郭など、歴史のあるユニークな建物があればリノベーションして臨みたい」と意気込みを語った。

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